傘はある

健康で文化的な愛にあふれた生活

鬼の棲む街

大阪に住み始めた。
試される大地こと北海道から、縁もゆかりもない土地に移動した。

細かい地名は伏せるけれど、関西出身の人に住んでいる場所を言うと「鬼の棲む街やん」と言われ、東京で「あばちゃんどこに住んどるん?」と聞かれて「鬼の棲む街こと◯◯です」と答えるとゲラゲラ笑われ、彼氏にゲラゲラ笑われた話をすると「あばちゃんが住んでるところは人に言うと笑われるようなところだからね」と納得される。
中高生は当たり前のようにラブホテルの横を通って登下校し、全身ヒョウ柄の格好をしたババアは例外なくショッキングピンクの自転車をルール無用で乗り回し、深夜にベランダで煙草を吸っていると下の方から「マン汁のヌメリで陰毛を剃ーーーーーる!!!!」と若い女性の叫び声が聞こえる。
マン汁のヌメリで剃る陰毛、自分自身のだったらなかなかエコな剃毛方法だけどそれが彼氏のだったらプレイの一環だよね、勝手に楽しんでくれ。

今住んでいるところの治安は最悪っぽいけど、北海道に住んでたときもなかなかのものだった。
朝駅に向かってるとき道路に酔い潰れて寝ゲロしてる女がいるなと思ったら小学校のときの同級生だったり(某SNSに上半身裸の手ブラ写真を載せてた)、冬にコンビニの前でチンコだけ出して爆睡してるイケメンがいたり(のちに転出届を提出しに地元の市役所に行ったときに偶然見かけた)、イヤラシイイタズラ電話に悩まされて警察のご厄介になったり(かれこれ7年ぐらいで今も続いてる)。
だからまあ、引越す前も引越したあとも大して変わらない。

日に日にホームシックが加速している中、実家の母から「支援物資送ったんたけど届いた?」とLINEがきた。
お母さんありがとう、でもごめんね。
LINEがきたとき、わたし初対面の男性とストリップ劇場で女性の具を前のめりで観てたよ。